量子力学のおすすめ書籍
こんにちは。数学カフェの中の人の根上です。
更新をずっとサボってしまい本当にすみません…。
さて、いい本で勉強するのって大事ですよね。
いつも参考文献は以下の講演申し込みサイトの各講演ごとの概要に掲載していますが
個人的に量子力学の本おすすめを聞きましたのでまとめます。
現象を理解する手法として勉強することを念頭に置いていますのでその点ご承知おきください。また、掲載の順番は優先順位や学ぶ順を示唆するものではありません。
書評については以下のツイートにぶら下がっているリプライから引用しました。
ところで、物理や化学の方がオススメする量子力学の本って何がありますでしょうか・・・?(本屋に来た)
— Haru Negami Oono (@haru_negami) August 31, 2019
現象よりの選書
1. J. J. サクライ, J. ナポリターノ著, 桜井明夫訳 『現代の量子力学』
何名かの方がまっさきに挙げてくださいました。よく知られている名著のようです。ブラケットを使った計算含めて体系的にまとまっているとのことでした。
2. 猪木慶治、川合光著 『量子力学1(KS物理専門書)』
物理学専攻の方から以前おすすめされた本とのことでした。
3. ファインマン著、砂川重信訳 『ファインマン物理学5(量子力学)』
これを読んでから他の本を読むと概念の理解が速い、現象と理論の関係が丁寧に説明されている、とのことでした。
4. L. I. Shiff, "Quantum Mechanics"
昔からの定番らしい。
Pdf is available for freeeeeeeee!!!!神か。
https://archive.org/details/QuantumMechanics_500
こちらのブログに無料公開されている本のリンクが紹介されていました。
5. A. Messiah, "Quantum Mechanics"
こちらも定番&フリーで公開されています。メシア…!
https://archive.org/details/QuantumMechanicsVolumeI
https://archive.org/details/QuantumMechanicsVolumeIi
6. D. A. マッカリー, J. D. サイモン著、千原秀昭、江口太郎、齋藤一弥訳 『物理化学』
化学向けで分子軌道法等の解説に詳しい。
- 作者: D.A.マッカーリ,J.D.サイモン,Donald A. McQuarrie,John D. Simon,千原秀昭,斎藤一弥,江口太郎
- 出版社/メーカー: 東京化学同人
- 発売日: 1999/12/10
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 13回
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- 作者: マッカーリ,サイモン,D.A. McQuarrie,J.D. Simon,千原秀昭,斎藤一弥,江口太郎
- 出版社/メーカー: 東京化学同人
- 発売日: 2000/02/15
- メディア: 単行本
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7. 原田義也著 『量子化学』
原子・分子のことは量子力学の本よりも詳しいとのこと。
上には正誤表もついています。
数学よりの選書
8. 林正人著 『量子論のための表現論』
こちらは数学の人向き。標準的な構成ではないが現代的な内容を含んでいる。
9. 新井朝雄、江沢洋著 『量子力学の数学的構造』
これは数学詳しい人向けとのこと。
10. 清水明著 『新版 量子論の基礎』
圧倒的数理物理本業の方からおすすめしていただきました。
もしかしたら知っているかもですが、数学出身者は最初に清水明 著 「新版 量子論の基礎」を一読してから物理の具体的な現象論も乗っている本に行くとかなり楽です。数学者が量子論勉強したいなら、これが絶対的イチオシ
— 第二宇宙賢者 (@the__TQFT) August 31, 2019
圧倒的チョイスです
他の方も、有名どころ以外のおすすめとして挙げていただきました。
量子論の基礎―その本質のやさしい理解のために (新物理学ライブラリ)
- 作者: 清水明
- 出版社/メーカー: サイエンス社
- 発売日: 2004/04/01
- メディア: 単行本
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ご参考になりましたら幸いです。またその他これまでに聞いたおすすめもまとめていきますね!よろしくおねがいします。